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更年期障害の初期症状は?どこで受診するべき?

2025.09.26
更年期障害の初期症状は?どこで受診するべき?

更年期は、女性の人生において大きな節目となる時期であり、閉経の前後5年ずつ、合わせて約10年間を指します。
この時期には、女性ホルモンが急激に減少し、体のさまざまな機能に影響を及ぼします。
その結果、さまざまな症状が現れるようになります。
今回の記事では、そんな更年期障害の初期症状や診断方法、そしてどの科を受診すれば良いのかについて、わかりやすく解説します。

辛い更年期を無理なく過ごすために

更年期は女性にとって避けられない時期ですが、適切な診断と治療により、多くの症状は緩和可能です。
症状に気づいたら早めに専門医に相談し、漢方やホルモン補充療法を含む治療法を検討しましょう。
更年期障害は、生活習慣を見直すだけでもある程度改善できる可能性があります。
無理せず自分の体と心の声を聞きながら、健康な更年期を目指しましょう。

更年期障害とは?ホルモン変化がもたらす体と心の影響

更年期になると、ホルモンバランスの乱れが身体や心に影響を及ぼし、多様な症状を引き起こします。
症状の内容や程度は人それぞれで、顔のほてりや発汗、疲労感、不眠、気分の変動などが典型的です。
ここでは、更年期の基本的な仕組みと代表的な症状について説明します。

更年期に現れる主な症状

更年期にはさまざまな症状が現れますが、最もよく知られているのはホットフラッシュと呼ばれる、顔や上半身の突然の火照りと発汗ではないでしょうか。
こうした不調は、体温調節が乱れることで起こります。
また、疲れやすさや倦怠感、不眠、イライラや不安感などの精神症状も多く見られます。
そのほかにも動悸やめまい、むくみ、性欲の低下、手指の関節痛や違和感も珍しくありません。

なぜ更年期には不調が起こるのか


更年期の症状は、主に女性ホルモンのエストロゲンの急激な減少によって引き起こされます。
エストロゲンは体温調節や精神の安定、骨の健康など多くの機能を助ける重要なホルモンですが、閉経によって分泌が減るため、これらの機能が乱れ、体のさまざまな調節機能に支障が生じます。
また、エストロゲン不足は骨の新陳代謝にも影響し、骨密度が低下して骨粗しょう症のリスクも高まります。

更年期障害の診断と受診すべき科について


更年期障害は症状が多様であり、診断には医師による問診や検査が必要です。
更年期障害に関する相談は、婦人科以外にも、症状の内容や相談したい内容によっては内科や更年期外来の受診も有効です。
ここでは受診先の選び方と診断に用いられる検査について解説します。

婦人科以外の受診先の選び方


更年期の症状は多岐にわたり、単に婦人科を受診するだけでなく、内科や更年期外来など専門性の高い診療科を選ぶことも有効でしょう。
特に症状が複雑で精神的な不調が強い場合や、生活習慣病のリスク管理を併せて行いたい場合は、より包括的なケアが可能な診療科を選ぶのがおすすめです。

診断に用いられる検査内容とその意味

診断のためには問診が基本で、症状の経過や月経の状態、生活背景などを詳しく聞き取ります。
加えて血液検査で女性ホルモンの一つであるエストロゲンや卵胞刺激ホルモンの値を調べることで、卵巣機能の低下や閉経の状態を判断します。
その他、コレステロール値や血糖値、肝機能、甲状腺機能の検査も行い、症状の原因が他にないかを確認します。

更年期障害の治療法と注意点


更年期障害の治療には、漢方療法や女性ホルモン補充療法があり、それぞれの症状や体質に合わせて適切に選ばれます。
漢方は体のバランスを整える効果があり、自然治癒力を高めるのに役立ちます。
女性ホルモン補充療法はエストロゲンの補充によって症状を緩和し、高い効果が期待されます。
ただし、副作用や治療開始初期の症状変化に注意が必要です。

漢方療法の特徴と効果

漢方療法は体質や症状の細かな違いに合わせて処方されます。

効果は穏やかですが副作用が少なく、自然な体の調和を目指すため、長期間継続しやすい治療法でしょう。

女性ホルモン補充療法(HRT)の種類と副作用


HRTには内服薬、貼り薬、塗り薬があり、貼り薬は皮膚から直接吸収されるため体内への負担が少ないとされています。
症状の改善に即効性があり、特にホットフラッシュや発汗に高い効果を示します。
一方で、治療開始初期には月経様出血や乳房の張り、吐き気などの副作用が現れることがあり、自己判断で中止せず医師に相談することが重要です。

日常生活でできるセルフケアのポイント

更年期障害の改善には医療的治療と並行して、生活習慣の見直しも欠かせません。
バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの管理を心がけることで症状の緩和が期待できます。
ここでは具体的なセルフケアの方法を紹介します。

食事のポイントとおすすめの栄養素

カルシウムやビタミンD、イソフラボンを含む食品は骨密度の低下を防ぐのに役立ちます。また、脂肪分や糖分の過剰摂取は避け、野菜や果物を多く取り入れることが望ましいでしょう。

運動とストレス解消の工夫


無理のない範囲の有酸素運動は血流改善や気分安定に効果的です。
ウォーキングや軽いジョギングを日常に取り入れてみてください。
また、ヨガや深呼吸、趣味の時間を持つことでストレスを軽減し、ホルモンバランスを整える助けになるでしょう。

医院情報

医院情報

京都市右京区にある「清水医院」は、京福電鉄嵐山本線「山ノ内」駅から徒歩1分の便利な場所にあるクリニックです。
幅広いお悩みに対応していることはもちろん、誰もが気軽に相談できるよう「科に捉われない診療」をモットーに、地域の方の「からだの相談窓口」としてご来院いただける場所でもあります。
一般的な不調から専門的なお悩みまで、「とにかく相談したい」という場合には、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の監修者情報

この記事の監修者情報

清水 導臣(しみず みちおみ)

清水医院(内科・外科・総合診療科) 院長

経歴

2006年 近畿大学医学部附属病院 初期研修医
2008年 市立岸和田市民病院 血液内科専攻医(研修)
2010年 関西医科大学附属枚方病院 救命救急センター助教
2011年 大阪府済生会野江病院 救急集中治療科医員
2017年 生長会ベルランド総合病院 急病救急科医長
2019年 京都市立病院 救急科医長
2021年 清水医院 院長

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