
「なんだか喉が痛い」「食事を飲み込むときに痛みを感じる」といった不快症状は、風邪によるものかもしれませんが、時に命に関わる病気のサインであることもあります。
多くの場合はウイルスによる上気道炎が原因ですが、扁桃炎や喉の乾燥、さらにはアルコールや辛い食べ物、過度な発声などが喉を刺激して痛みを引き起こすこともあります。
この記事では、咽頭痛の主な原因や見分け方、危険な症状の見逃し方、そして適切な受診のタイミングまでを詳しく解説します。
日々のケア法や自宅でできる対策も紹介しているので、喉の痛みに悩む方はぜひ参考にしてください。
喉の痛みが気になる場合はお気軽にご相談ください
咽頭痛は多くが風邪によるもので、数日で自然に治ることがほとんどです。
しかし、長引く痛みや呼吸困難などの重篤な症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
正しい知識を持ち、適切なケアと予防を心がけて、健康な喉を守りましょう。
咽頭痛の主な原因とその特徴
咽頭痛は多くの場合、風邪の一種であるウイルス性上気道炎が原因です。
しかし、他にもさまざまな原因があり、原因によって治療法や注意点が異なります。
以下では、咽頭痛の主な原因について詳しく紹介します。
ウイルス性上気道炎(風邪)による咽頭痛
ウイルス性上気道炎は、咽頭痛の最も一般的な原因です。
風邪のウイルスが喉の粘膜に感染し、炎症を引き起こすことで痛みを感じます。
通常は数日から1週間程度で自然に治りますが、痛みや喉の違和感が強く出ることもあります。
扁桃炎や細菌感染による喉の痛み
扁桃炎は扁桃腺が細菌やウイルスに感染して腫れる状態です。
特に細菌感染の場合は、喉の痛みが強く、発熱や嚥下困難を伴うこともあります。
抗菌薬の投与が必要な場合があり、医師の診察が欠かせません。
喉の乾燥や刺激による痛み
乾燥した空気、喫煙、アルコールの摂取、辛い食べ物、過度な発声などは喉の粘膜を刺激し、咽頭痛を引き起こします。
これらは感染症ではないため、原因を取り除くことが回復の鍵となります。
稀に見られる重篤な疾患
まれにですが、咽頭痛は命に関わる病気の兆候である場合があります。
喉頭蓋炎や咽後膿瘍は呼吸困難を招くことがあり、緊急治療が必要です。
また、心不全などの内科的疾患が初期に喉の痛みを伴うこともあります。
これらは放置すると重大な結果を招くため、注意深く症状を観察することが重要です。
こんな時はすぐに病院へ!受診すべきタイミング
多くの咽頭痛は自然に治りますが、次のような症状がある場合は早急に医療機関を受診してください。
これらの症状は単なる風邪ではなく、治療が必要な病気の可能性を示していることがあります。
咽頭痛が5日以上続く場合
通常のウイルス性上気道炎であれば、数日以内に症状が改善します。
5日以上たっても喉の痛みが続く場合は、細菌感染や他の疾患の可能性が高まるため、医師の診察を受けましょう。
飲食が困難なほどの痛みがある
唾液や食べ物を飲み込むのが極端に困難な場合、扁桃炎や咽後膿瘍などの感染症が進行している可能性があります。
適切な治療が必要なため、早めの受診が必要です。
呼吸困難や息切れ、動悸がある
咳が止まらず呼吸が苦しい、咳をした際に息切れや動悸を伴う場合は、喉の腫れや重篤な内科疾患が疑われます。
呼吸に違和感を覚えたら、すぐに救急外来を受診してください。
口を開けられない、声がかすれる
口が開けにくい、声がくぐもるといった症状は、喉の深部に膿がたまっている可能性があります。早急な専門的治療が必要です。
風邪による咽頭痛の時に自宅でできる対策

ウイルス性上気道炎が原因の咽頭痛の場合、特効薬はありませんが、症状を和らげるためにできることがあります。
適切なケアをして、体の回復力をサポートしましょう。
水分補給と安静を心がける
十分な水分補給は喉の乾燥を防ぎ、体の免疫機能を助けます。
また、無理をせずゆっくり休むことが回復には不可欠です。
なるべく喉を使わないよう、リラックスして安静に過ごしてください。
痛み止めやうがいの活用
市販の痛み止めを使用すると一時的に痛みが和らぎます。
また、塩水うがいは炎症を抑える効果があり、喉の清潔を保つのにも役立ちます。
ハチミツの活用
近年の研究で、ハチミツが咽頭痛の緩和に効果的であることが証明されています。
お子様の風邪症状緩和にも推奨されていますが、12ヶ月未満の乳児には絶対に与えないでください。
咽頭痛に抗生物質は効果的?使用時の注意点
咽頭痛の原因が細菌感染の場合にのみ抗生物質が必要です。
しかし、ウイルス性の場合は抗生物質は効果がなく、むしろ耐性菌を増やすリスクがあります。
医師の診断なしに自己判断で抗生物質を使うことは避けましょう。
日常生活でできる咽頭痛の予防法
咽頭痛を繰り返さないためには、日頃から喉の健康を保つことが大切です。
手洗いやマスク着用など感染予防を徹底し、乾燥を避ける工夫をしましょう。
また、喫煙は喉を刺激するため禁煙が望ましいです。
医院情報
京都市右京区にある「清水医院」は、京福電鉄嵐山本線「山ノ内」駅から徒歩1分の便利な場所にあるクリニックです。
幅広いお悩みに対応していることはもちろん、誰もが気軽に相談できるよう「科に捉われない診療」をモットーに、地域の方の「からだの相談窓口」としてご来院いただける場所でもあります。
一般的な不調から専門的なお悩みまで、「とにかく相談したい」という場合には、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の監修者情報

清水 導臣(しみず みちおみ)
清水医院(内科・外科・総合診療科) 院長
経歴
2006年 近畿大学医学部附属病院 初期研修医
2008年 市立岸和田市民病院 血液内科専攻医(研修)
2010年 関西医科大学附属枚方病院 救命救急センター助教
2011年 大阪府済生会野江病院 救急集中治療科医員
2017年 生長会ベルランド総合病院 急病救急科医長
2019年 京都市立病院 救急科医長
2021年 清水医院 院長