
更年期とは、閉経を迎える前後の約10年間を指します。
この時期は女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し、ホルモンバランスの変化に体がうまく対応できないことで、さまざまな心身の不調が現れることがあります。
ところが、更年期と言ってもすべての人に同じような症状が出るわけではなく、症状が軽い人もいれば、生活に支障が出るほどつらい人もいるのです。
実は、この差には体質や性格、日々の生活環境が大きく関わっていると考えられています。
更年期の症状が辛い…という場合は、早めの受診をご検討ください!
更年期の不調は、自分だけで抱え込まず、専門の医師に相談することが早期改善のカギとなります。
症状が漠然としていたり、何科を受診すればいいのかわからないと悩んだりする人も多いですが、内科や更年期外来などの専門医なら、体の変化やホルモンの状態を総合的に判断できます。
我慢を続けて悪化する前に、早めの受診を心がけましょう。
医師と一緒に向き合うことで、安心して更年期を乗り越える手助けが得られるはずです。
更年期障害が出やすい人の傾向とは?
更年期の症状が強く出やすいかどうかは、体質や年齢だけではなく、性格やストレス耐性、職場や家庭などの環境因子が深く影響します。
体質の面で言うと、自律神経のバランスが崩れやすい人ほど、更年期特有の不調が悪化しやすくなります。
生活習慣の乱れやプレッシャーの多い日常が、身体的にも精神的にも大きな負荷となるため、どのような特徴を持つ人が影響を受けやすいのかを知ることは、対策の第一歩となるでしょう。
「真面目で責任感が強い人」ほど注意が必要な更年期
完璧を求めがちな性格や、感情を抑え込みやすい人は、ストレスにさらされやすくなります。
我慢や緊張が続くと自律神経が乱れ、それが更年期症状の悪化につながるのです。
仕事や家事、人間関係で「ちゃんとしなければ」と頑張りすぎる人ほど、自分の体調の変化に気づきにくいという側面もあります。
家庭や職場でのストレスも大きな要因に
家庭や職場でのコミュニケーションがうまくいっていない、プレッシャーの大きな環境にいるといった要素も、更年期症状の引き金になることがあります。
不調を理由に家事や仕事の量を調整できず、無理を重ねることで症状が悪化するケースも珍しくありません。
人間関係のストレスが蓄積されていくと、心と体のバランスが崩れやすくなってしまうため、注意が必要です。
更年期障害は、生活習慣の乱れも関係している?
睡眠不足や偏った食生活、運動不足といった日常の乱れも、更年期症状を重くする要因の一つです。
特に睡眠の質が悪いと、自律神経の回復が妨げられ、疲労感や気分の落ち込みが出やすくなります。
不規則な生活リズムは、ホルモンバランスを整える妨げとなるため、見直しが必要かもしれません。
更年期症状が軽い人に共通する特徴とは?
更年期でもほとんど不調を感じない人たちは、実は自律神経の乱れを起こしにくい環境や心の在り方を持っています。
家族や職場での良好な人間関係、規則正しい生活習慣、適度な運動、ストレスへの柔軟な対応力などがそろっていると、ホルモンの変化があっても体に与える影響が小さくなることがあります。
ここでは、更年期症状が軽い人たちに見られる特徴を、生活・性格・環境面から見ていきます。
前向きな性格やストレス耐性の高さ
ポジティブな考え方を持ち、小さなことにとらわれすぎない人は、心理的ストレスを受けにくい傾向があります。
失敗を気にしすぎず、適度に肩の力を抜いて生きている人は、体に出る更年期の症状にも冷静に対応できるため、結果的に症状を重く感じにくくなるのです。
人間関係に安心感がある環境づくり
悩みを共有できる家族や友人、職場での気軽な相談相手の存在は、更年期を乗り切る上で非常に大きな支えになります。
人間関係が良好で、感情を無理に抑える必要のない環境では、心理的な負荷が軽減されるため、自律神経の乱れも起きにくくなるでしょう。
規則正しい生活リズムと習慣
十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動といった基本的な生活習慣を日常的に実践している人は、更年期における心身の変化に柔軟に対応しやすくなります。
身体に無理をさせない生活は、ホルモンの変動による不調をやわらげる重要な要素のひとつです。
更年期を穏やかに過ごすための準備と習慣

つらい更年期を迎えないためには、閉経を迎える前から心身のバランスを整えておくことが重要です。
食事、運動、睡眠といった生活習慣を見直すだけでなく、日常のストレスと上手に付き合う工夫をしておくことで、更年期に感じる不調を和らげることができます。
急に始まるのではなく、徐々に進行する更年期だからこそ、今からできることがあります。若いうちから更年期障害について知り、少しずつ備えることで、将来の安心貯金をしていきましょう。
医院情報
京都市右京区にある「清水医院」は、京福電鉄嵐山本線「山ノ内」駅から徒歩1分の便利な場所にあるクリニックです。
幅広いお悩みに対応していることはもちろん、誰もが気軽に相談できるよう「科に捉われない診療」をモットーに、地域の方の「からだの相談窓口」としてご来院いただける場所でもあります。
一般的な不調から専門的なお悩みまで、「とにかく相談したい」という場合には、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の監修者情報

清水 導臣(しみず みちおみ)
清水医院(内科・外科・総合診療科) 院長
経歴
2006年 近畿大学医学部附属病院 初期研修医
2008年 市立岸和田市民病院 血液内科専攻医(研修)
2010年 関西医科大学附属枚方病院 救命救急センター助教
2011年 大阪府済生会野江病院 救急集中治療科医員
2017年 生長会ベルランド総合病院 急病救急科医長
2019年 京都市立病院 救急科医長
2021年 清水医院 院長