
汗は体温調節に必要な生理現象ですが、「人よりも汗の量が多い」「ちょっと動いただけで大量の汗が出てしまう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
日常生活に支障が出るほどの発汗は「多汗症」と呼ばれ、体の異常や自律神経の乱れが関係している可能性があります。
多汗症は原因や症状が多様で、本人の精神的な負担も大きい症状です。
今回は、そんな多汗症の仕組みや原因、種類に加え、最新の改善方法まで詳しく解説します。
多汗症に悩んだら早めに相談を
多汗症は見た目にはわかりづらいものの、本人にとっては大きなストレスとなることが多い症状です。
「人より汗をかきやすい気がする」「日常生活が不便に感じる」といった悩みがある場合は、我慢せず医師に相談しましょう。
清水医院では、多汗症に関するご相談にも対応しています。
症状の原因を詳しく検査し、最適な治療をご提案いたします。
気になる症状がある方は、お気軽にご予約のうえご来院ください。
多汗症とはどのような症状か
多汗症とは、日常生活で必要な以上に汗をかく状態を指します。
特に気温や運動とは関係なく、手のひらや足の裏、脇の下、顔などに大量の汗が出るのが特徴です。
このような症状は、日常生活や人間関係に支障をきたすこともあるため、放置せず原因を把握し適切な対応を取ることが大切です。
原因がわからない一次性多汗症
多汗症の中でも「一次性多汗症」と呼ばれるものは、特定の原因疾患がなく、体質的・遺伝的な要因や精神的なストレスが影響していると考えられています。
特に10代から発症しやすく、緊張や不安を感じたときに症状が強くなる傾向があります。
多汗症の約90%がこのタイプであり、遺伝的な背景も指摘されています。
家族に多汗症の人がいる場合、発症リスクが高まる可能性があります。
病気が関係する二次性多汗症
一方、「二次性多汗症」は別の疾患が原因で発症します。
代表的なものに甲状腺機能亢進症、糖尿病、感染症、更年期障害などがあります。
これらは全身性の発汗を伴うことが多く、発汗以外の症状(動悸、体重減少、微熱など)もみられるため、早めの受診が必要です。
薬の副作用や神経障害、がんの一部でも多汗症が現れることがあるため、症状の原因を正確に診断することが重要となります。
汗をかく仕組みと多汗症の関連性

私たちの体は体温を調整するために汗をかきます。
この発汗は自律神経のうち、交感神経によってコントロールされています。
しかし多汗症の方は、この交感神経の働きが過敏になっており、少しの刺激でも大量に汗が分泌されてしまうのです。
自律神経と発汗の関係
自律神経は無意識のうちに体の機能を調整する神経系で、交感神経と副交感神経に分かれます。
交感神経が活発になると発汗が促されるため、緊張やストレスで大量の汗をかくことがあります。
ストレス社会の現代においては、精神的な緊張が過剰に発汗を引き起こすことも増えてきています。
発汗のタイプと多汗症の違い
日常生活の中での発汗には、運動時の発汗、食事性発汗、情動性発汗などいくつかの種類があります。
これらは一時的なものですが、多汗症は慢性的に続き、程度が重くなると日常生活に大きな影響を与えるようになります。
特に、情動性発汗が過剰になると、会話や仕事の場面で不快感や自信喪失を招くことが多く、心理的負担が大きくなりやすいです。
多汗症の主な改善方法
多汗症の治療は、症状の程度や部位に応じて選択されます。
保険適用の治療もあるため、まずは医療機関で相談することが第一歩です。
塗り薬や内服薬による治療
脇や手足など限局的な多汗症には、塩化アルミニウムを含む塗り薬がよく用いられます。
使用の際には皮膚への刺激に注意しながら使う必要があります。
全身性の多汗症には、抗コリン薬などの内服薬が処方されることもありますが、副作用として口の渇きや便秘が出ることがあるため、医師の指導のもと使用します。
ボトックス注射や手術
脇の多汗症にはボツリヌストキシン(ボトックス)注射が保険適用となっており、高い効果が得られます。
ボトックスは神経から汗腺への刺激を遮断し、約6ヶ月間発汗を抑制します。
その他にも、重度の場合は交感神経を切断する手術が検討されることもあります。
ただし、代償性発汗(他の部位での発汗増加)などの副作用があるため、慎重な判断が必要です。
日常生活でできる多汗症対策
治療と並行して、日常生活の中でも発汗を抑える工夫を取り入れることで、症状を軽減できます。
ストレスの軽減と睡眠の質の改善
精神的ストレスや睡眠不足は交感神経を刺激し、多汗症を悪化させる要因となります。
適度な運動や趣味の時間を持ち、ストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。
質の高い睡眠をとることで、自律神経のバランスを整えやすくなります。
食生活の見直しと体質改善
カフェインや辛い食べ物、アルコールは交感神経を刺激しやすいため、控えるようにしましょう。
バランスの取れた食事と規則正しい生活は、体質を整える基礎となります。
また、水分補給も適切に行うようにしましょう。
医院情報

京都市右京区にある「清水医院」は、京福電鉄嵐山本線「山ノ内」駅から徒歩1分の便利な場所にあるクリニックです。
幅広いお悩みに対応していることはもちろん、誰もが気軽に相談できるよう「科に捉われない診療」をモットーに、地域の方の「からだの相談窓口」としてご来院いただける場所でもあります。
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清水 導臣(しみず みちおみ)
清水医院(内科・外科・総合診療科) 院長
経歴
2006年 近畿大学医学部附属病院 初期研修医
2008年 市立岸和田市民病院 血液内科専攻医(研修)
2010年 関西医科大学附属枚方病院 救命救急センター助教
2011年 大阪府済生会野江病院 救急集中治療科医員
2017年 生長会ベルランド総合病院 急病救急科医長
2019年 京都市立病院 救急科医長
2021年 清水医院 院長